学資保険を考える「学資保険がなかったら、2人の子供を相次いで大学にはやれんかったね。」電話口で友人がしみじみといった。 「やっぱり助かった?学資保険。」 「もちろん!5万10万は親兄弟にでも借りられるけど、 100万単位のお金は、気持ちがあっても出来ないからね。」 「50万でもそうだよー!」 「これだけはっ!って歯を食いしばったかいがあった。 使いたいときもあったよ。やっぱりね。 でもおかげで、大学がどこに決まっても慌てずにすんだよ~。」 「やっぱり、入学時に一番お金が要るんだ~!当り前だけど。」 「受験するのにも、1校あたり3~5万ぐらい要るでしょ。」 「受験だけで2・30万かかったりするよね。」 「下宿させるにも、下見に行ったり敷金払ったり、入学金だけじゃなく要るしね。」 「でもまとまって入ってくると思うと安心だった?」 「安心!全然ちがう!なかったらパニックになってたかもね。 2月には、200万まとまって入ってくる!とおもったら安心だったよ。」 子供が出来るとまず考える「学資保険」 どれが一番いいのかみんな悩む学資保険。 貯蓄というところだけを取り上げれば、今の経済状況では 決して率のいい貯蓄商品ではないかもしれないけれど・・ 学資保険には入るな!なんてことを言う人もいるけど・・ それなりのメリットは十分にあると私は思っている。 ポイントはまとまったお金を受け取るのはいつか?というところ。 「高校入学の時に学資保険から出たお金はどうしたの?」 「使わずに大学入試に備えて、貯金した!」 「高校入学の費用は何とかなるもんね~。」 「うん、何とかなる!それに大学も入学時の支払いは大きいけど、 入ってしまえば、学費は何とかなるよ。」 「え?そうなの?」 「そうよ!今は高校と塾に払ってたお金を、毎月貯金して半年ごとに払う分にあててるのよ!」 「確かに受験のために通わせる塾のお金もバカにならないしね。」 「そうよ。その分を使わなければ3・40万の授業料は何とかなるよ。」 「そうか~!子供の学費ってトータルしたら、100万・200万の学資保険じゃ足りないけど、 最初にそれだけあれば、結局なんとか回せるってことよね。」 「そう!兄たちもそうしてたみたいよ。入学時にまとめて支払うお金は学資保険を使って 授業料払ってる間はボーナスはないものと思って・・」 「借りてたら大変だったね。」 「そう!教育ローンを組まずに済んだのは大きかったな~。」 「なるほどね~!200万借りたら、そこから返済が発生するから貯められないけど、それだけあれば、次に回せるのか~」 「そう!最初にあるかないかは大きいよ!」 「どこの会社で学資保険に入るかって、重要だと思う?」 「ぜんぜん!どこでもいいわよ。貯金だもん!」 将来の教育にかかるお金を誕生時に計算すると何千万にもなって 「100万・200万貯めてもね~」などと思うかもしれないが 現実に子供で百万単位のお金が一度に要るのは、大学入学時と結婚の時ぐらい。 100万・200万のお金は、その時強力な味方になるのです。 お金に余裕のある人は別だけれど 普通の家庭では、百万単位のお金は、こつこつ貯めて作るもの。 はじめから無理な積立金額を設定せず 最初は月々5千円でも6千円でもいい。 郵便局でも銀行でも保険会社でもいい。 こつこつ無駄使いをしないで貯めることがとても大切です。 学資保険の場合、貯める目的がはっきりしているので これだけはっ!っと手をつけずにすむのは メリットのひとつかも知れませんね。 「でもさ~、『子供が2人とも大学行かなかったから、家建てちゃった~!』って○○さんから手紙がきてたよ!」 「えー!すごい!そうよね~、400万あれば頭金として十分だし、家建つよね!」 「一戸建てよ~!何が幸せかわかんないよね。」 「そうだね~!」 何が幸せかわからない。たしかにそう! でも、子供が「この道に進みたい!」と望んだとき お金がないために諦めるようなことをさせたくない! そう強く思うにつけ 当り前のように進学して、すねをかじってきたわが身を思い、冷や汗が出た。 今さらだけど、両親に感謝! ポイントーーーー 学資保険にもいろんな特約があり、受けとる時期もけっこうばらばらですが 大切なことは、いくら払っていくら受けとるか? いつ受けとるか?です。 余計な特約は、よさそうに見えても本来の目的とははずれ 現実的には意味のないものもあります。 また大学入学後に受け取ることになっていないか? 注意が必要なところです。 |